自分が死んだ後にやってもらうこと(死後事務)

遺言書作成

自分が死んだ後にやってもらうこと

自分が死んだ後に財産が残っていれば、遺言書を書いて財産の分配について決めていきます。他にも自分が死んだ後にやらないといけないことがあります。例えば、葬儀の手配、火葬の手配、行政機関への届出、電話電気水道の解約、クレジットカードの解約などです。このように自分が死んだ後にやらないといけないこと、死後の事務手続き(=死後事務)といいます。

死後の事務手続きの具体例は?

1.葬儀、火葬、納骨の手続き
まず、亡くなったら葬儀の手配をしないといけません。その後に火葬、そして納骨があります。親族代々のお墓の有無や納骨堂など、生前に決めておかないといけません。

2.役所関係の手続き
①市役所(区役所)での手続き
・高齢者医療保険証、介護保険被保険証などの返却
②年金事務所での手続き
・年金停止、未支給年金請求、遺族年金受給請求など

3.ライフライン関係の手続き
①電話、インターネット、電気、ガス、水道、NHKの解約手続き(引き落し口座変更や解約の手続き)
②クレジットカードの解約手続き(カード発行会社への連絡)
③(賃貸物件に住んでいる場合)賃貸の解約手続き

4.その他
①死亡保険金の請求(保険会社へ死亡連絡して、保険金の請求手続き)
②SNSなどのアカウント停止
③親戚、知人への連絡

死後事務を誰に任せるのか

自分が亡くなった後は誰に任せるのがよいでしょうか。家族がいれば家族に任せますよね。おひとりさまの場合は信頼できる人に、もし信頼できる人がいなければ、専門家にお任せすることもできます。自分亡き後、専門家に死後事務を任せることを死後事務委任といいます。また、その契約を死後事務委任契約といいます。死後事務委任契約は公正証書で作成しておいた方がよいです、なぜならスムーズに手続きを進めるためです。自分亡き後に手続きを行う人が役所、年金事務所そして電気、ガス、電話など各会社から「あなた本当に死後事務委任を任されたのですか?」と言われないようにするためです。